すでに介護業界で活躍している人へ
介護業界で活躍している人なら、高齢者向けの施設にはさまざまな種類があることをすでにご存知でしょう。その中の「軽費老人ホーム」についてご紹介していきます。軽費老人ホームは、低料金で入居できる老人ホームです。具体的な仕事内容は、入居者の食事や洗濯、掃除などのサポートで、基本的に介護ケアは含まれません。ただし、介護型ケアハウスには介護ケアの仕事があります。軽費老人ホームで働くメリットは、身体的負担が比較的軽いことです。
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どのような施設なのか
軽費老人ホームとは、低料金で生活支援サービスが受けられる老人ホームです。軽費老人ホームに入居できるのは、独立した生活に不安はあるものの身の回りのことは自分で行える60歳以上の高齢者です。要介護状態になってからも住み続けることができるのは、A型、B型、C型の3タイプのうちC型に該当する「介護型ケアハウス」のみです。
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具体的な仕事内容
軽費老人ホームには、生活指導員や介護職員ほかさまざまな職種の人がいます。介護を必要とする入居者はいても、外部の介護サービスを利用するため職員の身体的負担は軽めです。日勤か夜勤のどちらかに固定が可能で、突発的な業務もあまり入らないことから、働ける時間が限られる育児中の人でも無理なく働ける環境といえます。
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働くメリット・デメリット
軽費老人ホームのメリットは、介護職の身体的負担が軽いことです。緊急対応も少ないため、勤務時間内で仕事を完結させられます。デメリットは、介護ケアの業務が少なく介護職としてのスキルアップにつながりにくいことです。はじめて介護業界で働く人や育児中の人など、自分のペースで働きたい人に軽費老人ホームは向いています。
転職を考えている人へ
軽費老人ホームで働くメリットは、自立した生活ができる入居者が多く、介護職の身体的負担が少ないことです。デメリットは、身体的負担が軽い分、介護職としての実務経験アップにつながりにくいことが挙げられます。軽費老人ホームで働くことに向いているのは、介護職としての経験がない人や、介護ケアがメインの仕事に不安がある人などです。手厚い介護を必要としない人が多いので、自分のペースで仕事を覚えられるでしょう。
軽費老人ホームの求人を探すコツは、「特定施設入居者生活支援」の指定を受けた施設かどうかを最初に確認することです。指定を受けているかいないかで仕事内容が異なります。「介護職員処遇改善手当」があるか、併設している事業所の兼務があるか、夜勤や宿直があるかなど、条件面をよくチェックしましょう。インターネットで探せば求人はすぐに見つかりますが、転職エージェントに相談すればより詳しい情報が手に入ります。